津波による有害化学物質拡散・地盤汚染(土壌汚染)の調査結果(速報)

2011年5月31日

津波による有害化学物質の拡散,それによる被災地の地盤汚染を懸念しておりました.

4月下旬から,計3回の調査(土壌サンプル採取)を実施し,地盤汚染対策法に定められる有害化学物質の分析を進めています.

仙台若林地区,石巻市街地の約10箇所の表層地盤の分析を進めたところ,複数回の調査・分析結果から,いくつかの重金属類で基準値を超えるものを検出しましたが,その値は基準値の10倍を超えるほどではないことが明らかとなってきました.極めて広範囲に「薄化粧」の如く,しかし希薄されて拡散したと考えられます.近々に,すべての調査地点における溶出量検査と含有量検査の結果が揃います.その時点で改めて,すべての調査結果データを公表いたします.

6月から,震災被災地における復興が本格化してくると予想されていました.リスクは定量化できて,はじめてそれへの対処,対策が可能となると考えられます.6月までに調査を終え,リスクの定量化への一助となることを目指しておりましたが,すでに5月も終わろうとしています.ここに「速報」のかたちで,「津波による地盤汚染に対する懸念」への調査状況を投稿いたします.

なお,土壌汚染対策法で定められている第二種重金属等の有害物質は,基準値の10倍を超えることはなく,普段の自然由来でも十分に検出されるレベルでした.何らかの人為的源からの汚染は認められませんでした.限られた調査の結果からではありますが,津波による土壌汚染が問題とはなっていないことが判明しました.今後,津波が浸水した被災地において,安全管理のため,作業に従事される場合は,通常と変わらぬ,防塵マスクと手袋の着用の継続をお願いいたします.

今後,環境省等の行政が,広範囲な調査を行うとのことです.リスクの定量化がすすみ,人びとの安全管理を確実なものとすることができるようになることでしょう.

「危険」「問題」を指摘するのも重要ですが,「安心」「問題なし」の情報も重要と考えます.今回の調査の結果は,後者の「安心」「問題なし」をお知らせする内容となっています.

都市安全研究センター 飯塚敦

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