原発事故 専門家の見解

2011年3月20日

2011.3.19現在 神戸大学海事科学研究科 小田教授より

福島第一原発への注水が軌道に乗りつつある.
うまく行けば,原子炉冷却の工学的課題のひとつがヤマを超えそう(すべての放射性物質が流出するという最悪の事態は回避されそう)な状況になってきた.大量の水で満たして放射線レベルを下げるところまで行ければ、対処のペースが格段に上がると思われる.

1.モニタリングデータ
先に全国のモニタリングデータは,http://www.bousai.ne.jp/vis/index.phpに示されている.その中で,測定値が高 いと見られている茨城県内のデータは,http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present /result01.htmlにあるが,2日前と比べると少し数値が下がっていることがわかる.

2.放射線Q&A
放射線に関するQ&Aは、現在いくつか出ているが,
○放射線医学総合研究所 http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i4
○京大原子炉実験所渡邉先生のHP http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/rb-rri/gimon.html
が参考になる.
今後,関連学会(日本放射線影響学会、日本保健物理学会等)からのQ&Aなども予定されている.

3.放射能汚染について
次の問題は「放射能汚染」であろう.土壌に落ちた放射性物質は、植物の上に直接かかったり、雨が降ると土の中に入り(元素、化学形にも依るが)一部は根から吸収される.こうした放射性物質(放射性同位元素、RI)は,これらを食べる家畜に進むにつれて濃縮されていく.
本日の報道、官房長官の会見にもあったが、食物の中の放射能という問題が指摘された。風評に流されない,きちんとした情報の把握が重要である.
原子炉の問題が解決された後には、周囲の土壌の汚染が厄介な問題となろう.どの元素(私たちは「核種」と言っています)があるかによるが,気体状のもの だけならヨウ素(半減期が短い)が主であろうから、比較的短期間に落ちてゆく.しかしセシウムも検出されていることから、その濃度によっては何十年にわ たって立ち入り禁止となる地域を設定せざるを得ない可能性が残る.
もうひとつは水である.原発事故に伴う水道の対応に関する都道府県水道担当部(局)長及び大臣認可水道事業者等宛てに厚生労働省から通知が出された (http://trustrad.sixcore.jp/water.html).ただし,「飲食物摂取制限に関する指標」を超えても、飲料水以外での 生活用水としての利用ではリスクが比較的小さく、一時的であれば飲んでもリスクが大きい訳ではないので必ずしも給水停止にする必要はないというものであ る.

都市安全研究センター

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